愛した体験が 闇を溶かしてゆく
わたしは 緩和ケア病棟(傾聴ボランティア)で
死の不安に怯える方と話をすることも
老人ホームで
もうあまり命が長くない入居者の方のお部屋に入ることも
初めから怖くはありませんでした。
いつから
そうだったのかは わかりません。
***
仕事として
看取りとか【死】とか
悲嘆ケアとか
そういうことをする基には
自分自身の入院&手術の体験や
15歳の時に母を亡くし
恋人を亡くし
父も看取り
大往生の祖母を見送り
老人施設でも度々に死に遭遇するなど
比較的多く人の死に出会ってきた体験がありますが・・・
それ以上に
深く深く人を愛してきたことが
【死】と向き合う意識の礎になっていると感じています。
愛し
関係性を紡いでいく中では
相手の闇を見
自分の闇も見ることは
避けられません。
嫉妬であったり
無くした悲しみであったり
恐ろしいほどの執着であったり
自分は暗闇ではないと隠すための嘘であったり
自分をとことん信じられない
真っ黒な自分や相手。
そういう暗闇に触れるたび
わたしは しなやかになっていきました。
恋人を自死で失った時は
本当の愛を放つ者になる と誓いました。
また
パートナーとの溶け合うような幸せな時間は
暗闇も溶かしてくれます。
また暗闇は
勇気を持ち見つめたり
安心できる場所で表現し
シェアすることで
変化します。
そしやって 少しずつ
わたしたちは 本来 神なのだと
内側の神性を 信じられるようになってきました。
深く愛して傷ついたとしても
確実に 本当の愛に近づいています。
というか もともと 愛しかなかった
ということを 思い出すのです。
だから
怖れることなく 何度でも深く深く愛したらいいのです。
愛をこめて 美喜子
※ 以前の美喜子のサイトからのBlog記事の転載です。